カゴの中にある自由

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散文 カゴの中にある自由

青く切り取られた空

風に踊る木々

美しさを競い合うチャンパカ

チャナンからは神聖なけむりが立ち上がり天をめざす

甘いコピ・バリをすすりながらバルコニーで過ごすひと時

軒先、そして木々に掛けられた木製のカゴ

そのカゴの小さな鳥たちは自慢の声をそれぞれに披露する

私に気づいた一羽の美しく、気高い鳥

そんな彼は突然私に話しかけてきた

「どうしてそんな目で僕を見るの?」

「ああ、やっぱり君もそうか。。。」

「残念だな。。。」

「僕は君を買いかぶっていたみたいだよ。」

「君も彼らと一緒なんだね。。。」

「君は僕をこう思っている。」

「自由を奪われた哀れな鳥だってね。」

「そうでしょ!?」

「君の目を見れば分かるし、心だって読める。」

「でもね、僕の場合はそうじゃないよ。」

「君とはお友達になれそうだから教えてあげる。」

「君も御存知の通り、僕のご主人は時間をみて涼しい木陰に僕の部屋を移してくれる。

そして3度の食事に、ドリンクの補充。

午後にはマンディ、そして部屋の掃除。

どうだい、至れり尽くせりとは、正にこのこと。」

「確かにね、最初の頃は毎晩泣いていたよ。。。」

「家族と引き離されたあの日のことを一度だって忘れたことはない。。。」

「でもね、分かるだろ、僕はその現実を受け入れるほかなかった。」

「そして長い時間がかかったけど、僕はこの場所に自由を見つけたんだ。」

「ほら、あの連中を見てご覧よ、

彼らは自由そうに見えるけど、実際はそうじゃない、心が縛られているんだ。」

「過ぎ去った過去に縛られ、まだ来ない未来を思い悩んでる。」

「はるばる遠くから、この南国の島、バリに来ているのに、

心を自分の国に、置いてきてしまってる。」

「可愛そうだね。。。」

「でも君は違う、まだまだだけど、君の心はここにある。」

「いいかい、本当の自由とは、心のあり方なんだ。」

「さあ、君の純粋な心を、空高く解き放ってごらん。」

解説

以前バリ島長期滞在中に書いたものを再編集しました。

バリ島に滞在されたことがある方なら分かるかもしれませんが、

バリ島の男性は鳥が大好き。

鳥の美しさはもちろんのこと、カゴへのこだわりも。

そして何よりも重要視しているのが鳥の鳴き声です。

実はバリ島には鳥の鳴き声コンステストがあるんです。

凄いですよね。

この「カゴの中にある自由」は、

バリ島長期滞在中、住んでいたバンガロー2階バルコニーからコピ・バリを飲みながら

ぼーっと庭を観察していたときに思いついたものです。

正確には降りてきたとでも言うのでしょうか(笑)

カゴの中の鳥が美しく声で歌うとき、まるで庭を自由に飛び回り遊んでいるように見えたのです。

本当の自由とは何なのでしょうか?

それは心の在り方なのでしょうか?

物語
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中道ヨーガの世界

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